皆さんこんにちは。KW&yaakaです。
4月に第7回目の勉強会を行いました。
もちろん内容は2月に行ったネットワーク設定の方法です。
2月に行ったネットワーク設定の内容を確認したい方はこちらをご参照ください。
前回は、/etc配下の設定ファイルを編集することが現在は非推奨だと知った上で、ネットワーク設定に失敗しました。
あれから2か月が経ちましたが今回は現在推奨とされている方法で行いました。果たしてうまくいくのでしょうか。
ということでリベンジマッチ戦です。
■事前に想定した大まかな作業の流れ
今回はこんな感じで準備しました。
1.現在のIPアドレスを確認
2.ネットワーク接続に必要な設定値(IPアドレス、ゲートウェイ、DNS)を
コマンドで設定
3.デバイス再起動
4.疎通確認
することは前回とほとんど同じですが、変わったことと言えば設定ファイルをviコマンドで編集という訳ではなくnmcliコマンドで設定ということ。
私たちの知らない世界です。私たちの知っている世界は思ったより広いみたいです。
■当日実施した手順
実際にやってみました。
※IPアドレスなどについて念のためセキュリティ面を考慮して隠しています。ご了承ください。
1.現在のIPアドレスを確認
まずは設定作業を行う前に事前確認として以下を行いました。
現場での作業でもそうですが、いきなりの設定作業はアウトです。
ドラクエでも村人に事情聴取したり、必要な武器や防具を揃えてからボス戦に挑むでしょう?要はそういうことです。
1-1. ネットワークインターフェースのIPアドレス情報を確認する。
ip addr

上記コマンドで「lo(赤枠)」、「eth0(青枠)」、「virbr0(黄色枠)」のそれぞれのネットワークインターフェースからIPアドレス情報を確認できます。
ここで前回私たちが設定したはずのIPアドレス「1.1.1.1」がどこにも無いことを再度確認しました。
これで2月に行ったあの勉強会は「夢じゃなかったんだ、現実だったんだ。」と思い知らされました。
1-2.eth0のネットワークインターフェースに関する設定からIPアドレスが設定されていないか確認する。
nmcli device show eth0

今度はeth0のインターフェースの情報を上記のコマンドで確認してみることに。
IPアドレスが設定されていれば、IP4.ADDRESS[1]:という表示がされるのですが、やはり私たちが設定したIPアドレスは無いようです。悲しいね。しくしく。
2.ネットワーク接続に必要な設定値(IPアドレス、ゲートウェイ、DNS)をコマンドで設定
2-1.IPアドレスを手動で取得する設定にする。
nmcli connection modify eth0 ipv4.method manual

事前確認が終わり、いよいよ設定作業です。
2月の雪辱を晴らしてやろうぞという気持ちでした。
こちらのコマンドはIPアドレスの割り当てを「自動割り当て(DHCP)」→「手動」に変更するコマンドです。
CentOS 6でネットワーク設定ファイルのIPアドレスを取得するときに「BOOTOPROTO」の箇所があったと思いますが、そこの箇所をviで「none」で固定して編集する手間がありました。しかし今回は上記のコマンドで一発で終わり、何も出力されないので正直なところ「こんなもんで良いの?」という心境でした。
2-2.固定のIPアドレスを設定する。
nmcli connection modify eth0 ipv4.address 192.168.10.x

こちらは今回のメインディッシュであるIPアドレスの設定です。
実行してみてやはりお手軽すぎる。出力画面も特になし。「まったく最近の若者は~」ならぬ「まったく最近のLinuxは~」の状態でした。
2-3.ゲートウェイのアドレスを設定する。
nmcli connection modify eth0 ipv4.gateway 192.168.1.x

ゲートウェイの設定コマンドです。
「2-2.固定のIPアドレスを設定する。」の「address」が「gateway」に変わっていますね。こちらも出力画面は特になしでした。
アドレスはよくある家庭用ネットワークでよく設定されている設定値です。
ゲートウェイを設定することで外部のネットワーク(インターネットなど)への通信が可能になります。
2-4.DNSのアドレスを設定する。
nmcli connection modify eth0 ipv4.dns 192.168.1.x

DNSの設定コマンドです。
「DNS」は「Domain Name System」のそれぞれの頭文字をとった名前で、
コンピューターは今回設定したAlma Linuxを「192.168.10.1」でマイナンバーみたいな呼び方で覚えますが、DNSを使えば例として「192.168.10.1 #アルマ君」というように設定することで「192.168.10.1」は「アルマ君」と人間にも覚えやすい名前で変換してくれるシステムです。
決して「(T)卵(K)かけ(G)ごはん」のような「(D)だから(N)納豆は(S)最高なんだ」とかのノリではないです。
DNSサーバを構築したわけではないのですが一応流れで実行してみました。
3.デバイス再起動
3-1.新しい設定を反映させるためデバイスを再起動
nmcli connection down eth0

nmcli connection up eth0

上記のコマンドでeth0のネットワークインターフェースに対して再起動をかけてみました。
スマホやパソコンと同様に「電源OFF」→「電源ON」をコマンドで一つずつ実行しているのと一緒です。
電源OFFである「nmcli connection down eth0」コマンドがエラーになっていますが、この後の電源ONである「nmcli connection up eth0」コマンドで「正常にアクティベートされました」と出力されたので元々eth0が起動していなかったことが分かります。
4.疎通確認
IPアドレス、ゲートウェイ、DNSを一通り設定したところで無事に設定できたか確認してみましょう。
4-1.ネットワークインターフェースのIPアドレス情報を確認する。
ip addr

「eth0(青枠)」にIPアドレスが設定されていることを確認できました。
4-2.設定後のデバイス情報を確認
nmcli device show eth0

ip addrコマンドではゲートウェイ、DNSが設定できていることを確認できなかったのでデバイス情報を確認してみました。
①IPアドレス、②ゲートウェイ、③DNSにそれぞれ設定した値が反映されていることが確認できました。
4-3.疎通確認
ping -c 3 192.168.10.x
※-cオプションでpingを送る回数を指定できます。

設定したIPアドレスにpingコマンドを実行し接続確認をしました。
疎通が成功した場合は、上記のような結果が表示されます。
無事、疎通ができているようです。
■感想
今回、みんながやったことがない手順でネットワーク設定を行い、IPアドレスの設定が完了しました。
無事に疎通が完了できて一安心したところで1課のメンバーに感想をいただきました。


自分も今回の勉強会で新しい情報やトレンドを常に取り込むことはとても大切だなと感じました。
ちなみにpingコマンドで疎通確認は通ったものの、Googleやfirefoxなどのウェブブラウザを開くことが出来なかったので、プラットフォーム側のHyper-Vの影響なのか、またはそれに乗っかっているAlma Linux自身の設定が足りないのか、手分けして調査することになりました。
なんかやることが本格的にエンジニアっぽくなってきましたね。
果たして私たちは無事にウェブブラウザを開くことが出来るのでしょうか。
次回の勉強会も乞うご期待ください。

KW

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