皆さん、こんにちは。mituです。
1課で4回目となる勉強会を開催しました。前回に引き続きAlma Linuxのコマンド操作を実施しました。
■今回実施した内容
1.パーミッションとは…?
2.chmodコマンド:権限変更
3.chownコマンド:所有者変更
この後紹介するコマンドのオプション、ファイル等の指定には省略可能や省略不可がありますので以下のように分けています。
省略可能の場合:<>で囲っています。
省略不可の場合:[]で囲っています。
1.パーミッションとは…?
パーミッションとはファイルやディレクトリに対するアクセス権のことです。読み込む権限(read)、書き込む権限(write)、実行する権限(execute)の3つを指します。
赤枠で囲った「– rw– r–– r––」の部分がパーミッションになります。
それぞれ下記のように区切って見ることができます。
1文字目:ファイルの種類
⇒10桁で表示されている中の先頭の‐がファイルの種類を示しています。
また赤の下線が引いてあるdの部分はディレクトリを表しています。
2文字目~4文字目:所有者
5文字目~7文字目:所有者グループのユーザ
8文字目~10文字目:その他のユーザ
下表は、数字表記と英字表記のパーミッションの対応表になります。
例えば所有者には読み込みと書き込み、実行、すべての権限を与え、その他のユーザーに読み込みと実行権限を与える場合755を設定します。
2.chmodコマンド
概要
ファイルやディレクトリのパーミッションを変更するときに使用します。
正式名称
change mode
使い方
chmod [オプション] <パーミッション><ファイル名またはディレクトリ名>
・-R ディレクトリ内のファイルも変更対象とする
・-c パーミッションに変更があった場合にのみメッセージを表示させる
・-v パーミッションに変更がなくてもあってもメッセージを表示させる
・-f エラーメッセージを表示しない
実行結果
1)権限の確認
hoge.txtを作成して、権限を確認します。
①touchコマンド(1課の勉強会②の内容参照)でhoge.txtというファイルを作成します。
②ls -lコマンドでカレントディレクトリのファイルを表示すると「- rw- rw- r–」
となっており、ファイルの所有者と所有者のグループに属するユーザは読み込みと書き込み両方ができて、その他のユーザは読み込みのみできる状態であることが分かります。
③catコマンドでファイルを確認し、中⾝がないことを確認します。
中身がないことを確認した後に、echoコマンドでhoge.txtに「abc」と書き込みます。再度catコマンドでファイルの中身を確認し「abc」が書き込まれていることを確認します。
【補足】
cat [オプション] ファイル名:ファイルの中身を確認するコマンド
echo “文字列” ファイル名:画面に文字列や数値、変数を表示するコマンド
2)権限の変更・確認
パーミッションの変更は以下の2つの方法があります。
・数でパーミッションを変更する方法
・アルファベットでパーミッションを変更する方法
①先程作成したhoge.txtをchmodコマンドを使って権限を変更します。
今回は下記の権限に変更します。
・読み込み、書き込みはできない
・実行ができる
数字の場合は111、アルファベットの場合はxxxと指定します。
1文字目は所有者、2文字目は所有者グループのユーザ、3文字目はその他のユーザのパーミッションです。
②ls -lコマンドでカレントディレクトリのファイルを表示します。
パーミッションが「- – x – – x – – x」に変更されています!
③catコマンドでhoge.txtを読み込もうとすると「hoge.txt: 許可がありません」と返ってくるので読み込みの権限がないことが確認できます。
④echoコマンドで”efg”と書き込もうとしても「hoge.txt: 許可がありません」と返ってくることから書き込みの権限がないことが分かります。
3.chownコマンド
概要
ユーザまたはグループのファイル・ディレクトリの所有権を変更します。
正式名称
change owner
使い方
・ユーザの所有権を変更する場合
chown [オプション] <ユーザ> [グループ] <ファイルorディレクトリ>
・グループの所有権を変更する場合
グループのみの場合はグループの前に:をつけて指定します。
chown [オプション] < :グループ> <ファイルorディレクトリ>
実行結果
1)所有権の確認
hoge.txtの所有権を確認します。
ls -lの実行結果を見ると「-rw-rw-r–,1 ciel ciel 0 10月 23 03:40 hoge.txt」となっています。
ciel cielの一つ目のcielがユーザーの所有権、二つ目のcielがグループの所有権になります。
2)所有権の変更・確認
①hoge.txtの所有権を変更します。
②ls-lコマンドでhoge.txtファイルの所有権を確認します。
root rootの一つ目のrootがユーザーの所有権、二つ目のrootがグループの所有権になっており所有権がcielからrootに変更されたことが分かります!
■感想
今回は、前回に引き続き基本的なコマンドを勉強しました。
メンバーに感想を聞いてみました。
アクセス権や所有権の変更は、事故やミスを防ぐために適切に設定することが大事です。
きちんと対応できるよう覚えていきたいですね。
次回もコマンドの勉強会になると思います。 この調子で引き続き頑張っていきましょう。
mitu
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