皆さん、こんにちは。KWです。
8月に、第3回目の勉強会を開催したので、その内容をブログに書いていきます。
前回の勉強会に引き続き8月の勉強会はAlma Linuxのコマンド操作を行いました。
前回はwhoamiコマンドやhostnameコマンド、dateコマンドなどログイン時に確認するコマンドに関する勉強会を⾏いました。
今回はファイル操作やディレクトリ操作に関するコマンドを実際に試してみたので紹介します。
■実施したコマンド
dfコマンド:ディスクの空き容量の確認
duコマンド:ディレクトリの使用量の確認
grepコマンド:ファイル内の文字列検索
cpコマンド:ファイルやディレクトリのコピー
rmdirコマンド:空ディレクトリの削除
rmコマンド:ファイル削除
mvコマンド:ファイルの移動 and 名称変更
この後紹介するコマンドのオプション、ファイル等の指定には省略可能や省略不可がありますので以下のように分けています。
省略可能の場合:〈〉で囲っています。
省略不可の場合:[]で囲っています。
それでは順に紹介していきます。
dfコマンド:ディスクの空き容量の確認
概要
ストレージの容量を確認したい時や、大きいファイルを作成する前にディスクがひっ迫しないように空き容量を確認するときに使います。
正式名称
Disk Free
使い方
df 〈オプション〉
・-h : サイズに応じた単位で表示
・-m : サイズをメガバイト単位で表示
・-k : サイズをキロバイト単位で表示
実行結果

上記画像のようにオプション無しの場合、ブロックサイズで表示されるので少し見づらいです。

オプションhをつけるとサイズがかなり見やすくなりましたね。 オプションhは、私たちに見やすい形で表示してくれます。
duコマンド:ディレクトリの使用量の確認
概要
ファイル容量を確認するときに使います。
正式名称
Disk Usage
使い方
du 〈オプション〉
・-h : サイズに応じた単位で表示
・-m : サイズをメガバイト単位で表示
・-k : サイズをキロバイト単位で表示
・-b : サイズをバイト単位で表示
実行結果

オプション無しの場合。

オプションhを付けた場合。dfコマンドと同様に見やすくなりました。
基本はオプションh。

オプションmを付けた場合。

オプションkを付けた場合。メガバイトとキロバイト表示でも全然違いますね。
grepコマンド:ファイル内の文字列検索
概要
ファイル内にある特定の文字を探したい時に使います。
正式名称
Global Regular Expression Print
使い方
grep 〈オプション〉 [検索したい⽂字列] [ファイル名]
・-r : ディレクトリ内のサブディレクトリも含めて検索をする
・-i : 大文字と小文字を区別せずに検索をする
あとはパイプライン(|)で組み合わせることが多い
cat [ファイル名] | grep [検索したい⽂字列] etc.
パイプライン(|)について:前のコマンドでの出力結果をパイプラインで繋いだ次のコマンド の入力として使用する仕組みのこと。
パイプラインはShiftキーを押しながら¥マークを押すと入力できます。
実行結果

今回はhostsファイル内にある「localhost4」という文字を検索してみました。
「localhost4」が記載された行が抽出され、該当文字が赤く表示されます。
パイプラインを使うと、コマンドを使いこなせてる感がありますね。
cpコマンド:ファイルやディレクトリのコピー
概要
ファイルをコピー、バックアップをしたい時に使います。
正式名称
CoPy
使い方
cp 〈オプション〉 [ファイルやディレクトリ(送信元)] [ファイルやディレクトリ(送信先)]
・-i : 実行前に確認する
・-p:パーミッション、所有者、タイムスタンプ等の権限を引き継ぐ
実行結果

オプションpを覚えたら基本的に困りません。
rmdirコマンド:空ディレクトリの削除
概要
空ディレクトリを削除するときに使います。
正式名称
ReMove DIRectory
使い方
rmdir 〈オプション〉 [空ディレクトリ]
・-i : 実行前に確認する
実行結果

※削除できるのはあくまでも「空」ディレクトリなので注意!!
もしrmdirコマンドで空ではないディレクトリを削除しようとすると、
「ディレクトリは空ではありません」と出力メッセージとして表示されます。
その場合は次に紹介するrmコマンドを参照してみてください。
rmコマンド:ファイル削除
概要
不要なファイルや作業後に使ったファイルを削除するときに使います。
またファイルではなくディレクトリを削除することもできます。
※ちなみに削除についてWindowsの場合はファイルを削除後、ゴミ箱に移動されますが、LinuxのCUI操作の場合は完全に削除されてしまうので注意が必要です!
正式名称
ReMove
使い方
rm 〈オプション〉 [ディレクトリやファイル]
・-i : 実行前に確認する
・-f : 実行前に確認しない
・-rもしくは-R:ディレクトリも削除対象に含める
実行結果

上記の画像はオプション無しでetcディレクトリ内にある「test.txt」ファイルを削除してそのあとにlsコマンドのlオプションでetcディレクトリ内にある「test.txt」ファイルがあるか確認している流れです。
きちんと「そのようなファイルやディレクトリはありません」と出力されているので削除されていることが確認できますね。

上記の画像はrmコマンドでオプションRとオプションiを指定してディレクトリを削除しているコマンドになります。
rmdirコマンドは上記にも記述した通り、空ディレクトリのみ削除できるコマンドですが
rmコマンドにオプションrをつけることによってディレクトリを削除することが出来るので覚えたほうが良いでしょう。
ただし「rm -rf /*」だけは実行ダメ!絶対!
オプションの意味として、以下のようになり、ほぼ100%の設定を削除してしまうのでかなり危険です。
・-r : ディレクトリごと削除する
・-f: 確認を行わない
・/* : ルートディレクトリ配下のすべて(アスタリスク(*)はワイルドカードと言って0文字以上の文字なら何でも当てはまります。)
mvコマンド:ファイルの移動 and 名称変更
概要
ファイルを移動、またはファイル名を変更するときに使います。
正式名称
MoVe
使い方
mv [元のファイル名] [変更後のファイル名]
・-i : 実行前に確認する
実行結果

今回はファイル名の変更を実行してみました。

test1にファイル名が変更されていることを確認できました!
■感想
今回は、前回に引き続き基本的なコマンドであるファイルコピー、ファイル名変更、ファイル移動などのファイル操作に関するコマンドを勉強してみました。
Linuxは文字だけの画面なので中々イメージしにくいものばかりでしたが以下の例のようにWindowsで例えると「なるほど!」といった様子を伺うことができました。
例:dfコマンドはエクスプローラー→マイコンピューターにあるCドライブやDドライブのこと
以下、1課メンバーの感想です!

現場で活用していくことで更に理解が深められると良いですね。

削除コマンドのオプションは確かにどれも重要なものなので忘れずに覚えていきたいですよね。
次回もコマンドの勉強会になると思います。
この調子で引き続き頑張っていきましょう。

KW

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