近頃の技術発展のスピードには凄まじいものがあります。
皆さんの職場や日常生活でもデジタル化による変化を感じないでしょうか。
テレワーク、お店のレジ、自動化、キャッシュレス、電子署名、AI、ドローン……。
職場ではデジタルトランスフォーメーション(DX=Digital Transformation)という言葉もよく聞くようになりました。
時代は第四次産業革命を迎え、2045年にはシンギュラリティに達するといわれています。

横文字ばかりでイヤになりませんか?(笑)

シンギュラリティ(Singularity)というのは、英語でSingular(「単独の」→「並外れた、風変わりな」)の名詞形ですが、科学の世界では、これまで連続してきたグラフの線がある瞬間に突然跳ね上がる特異な点、という意味で使われています。
つまり、人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点をシンギュラリティ(もしくは、technological singularity=技術的特異点)というわけです。
地球上の全人類の知能を汎用人工知能が上回ってしまう瞬間です。

まだまだ横文字は続きます。

さらに進んで、内閣府の掲げるムーンショット目標が2050年、我々の生活はサイバネティック・アバター生活となるのでしょうか。

今年も日本では大きな変化がありました。

デジタル庁が発足し、「ガバメント・クラウド」にAWS(Amazon Web Service)GCP(Google Cloud Platform)を採用しました。
このニュースを聞いて皆さんはどう思われたでしょうか。

「国産じゃなくていいのかよ!」と叫びたくなるか、「海外製には敵わないよ」と諦めるか。「いやその前にデジタル庁、既に情報漏洩してますけど大丈夫なんですか????」と危惧するか。
あるいはこうでしょうか、

「そもそもクラウドって何?」「おいしいの?」「FF(ファイナルファンタジー)7に出てくるあいつだろ」「雲のことじゃないか」

デジタル化が進むにつれて、国内の重要なニュースにもついていけなくなってしまいますよね。

そんな方のお役にも立ちたいと、そしてまた日本の技術力に貢献したいと奮起した方、会社に興味を持ってくれた方が一歩を踏み出すきっかけにもなればと、シエルプレザン1課のメンバーは、それぞれが現場で身に着けた知識をこのブログを通して伝えてみようと思い付き、これを「1課の技術書」として公開していくことにいたしました。

第一ページ目を書いておりますのは私、tnkです。簡単に自己紹介いたします。

業界歴は4年目。以前はイタリアン食堂の厨房で鍋を振っていました。冒頭に書いたようなIT化が進む中で、特にインフラがどのような仕組みで作られ運用されているのか知りたくなり、仕事を通して学ぶのが一番だと判断し、若チャレ(若チャレの詳細は他記事参照!)に参加し、社長と出会いました。形だけのルールに縛られることなく、個々人の意見が尊重される、そんな雰囲気に惹かれ入社を決めました。

私はアナログ寄りの人間ですが、父がエンジニアだったこともあり楽観的に構えてIT業に踏み入りました。しかし、いざ業務や勉強を始めると、必要な知識の多さ、システムの複雑さ、変化の速さ、何といっても横文字の多さに圧倒され、学習に終わりがないことを思い知らされています。常に先があり、分野も幅広いという点は魅力でもあります。

それにしても横文字の多さは異常です。会話や資料がもはや日本語ではないと思うことが多々あります。

「パートナーで平行してワークアラウンドをインプリすることで顧客を支援することも検討」
「マスターをプルしてブランチを切ったらコミットする」
「デフォルトのトラストストアとしてシステムの信頼できるルート認証局の証明書ストアが使用され」
「対象範囲別サービスアカウントを使用してリリースデプロイメントをロックダウンします」
「ファイルをインデックスできるコネクタのリファレンスを持ち合わせていない状況です」

この業界に限らないとは思いますが、ルー大柴と渡り合う覚悟が必要です。

さて、私が今年携わった業務では、クラウドサービスであるAWSとGCPを扱いましたので、クラウド(=クラウドコンピューティング)について簡単にご紹介します。

クラウドとは

クラウドコンピューティング(Cloud Computing)とは、ITシステムに必要な機器を自社で保有せず、インターネット経由で別のコンピューター上にあるアプリケーションやデータを利用する運用形態のことをいいます。そして、クラウドコンピューティングを使って提供されるサービスは「クラウドサービス」と呼ばれます。

クラウド(Cloud)は英語で「雲」のことですが、ネットワークの先にあるコンピューターが目に見えないことから、雲のイメージで表現するようになったといわれています。

クラウドが普及し始めたのは2000年代後半頃で、それ以前は、必要な機器やアプリケーションを自社施設内に設置して運用していました。この形態をクラウドと区別して「オンプレミス(On-Premises)型」と言います。プレミス(premises)は「建物」「施設」のことですから、onが付いて「施設内で」という意味です。

オンプレミスとクラウド、それぞれ一長一短があります。
コスト形態、初期費用、導入までの期間、カスタマイズ性、セキュリティなどを比べて、自社に合ったシステムを導入します。

クラウドの場合、必要な機器を購入する必要がないため初期費用が安く抑えられ、利用開始までに時間がかからず、拡張性が高い(環境に応じたサーバ数の変更などが容易にできる)といった利点があります。

私もAWSでオートスケーリング(Auto Scaling)機能を試してみましたが、負荷に応じてリアルタイムでサーバ台数が増減するのが確認できました。オンプレにはできない技です。

AWSで構築

では、AWSを例にどのように構築されるのか見てみましょう。

構築自体はweb画面上でポチポチ設定していけば、あっという間にできてしまいます。上記の通り、クラウド事業者(Amazon)が提供する大きな土台は用意されていますので、その上に必要なサービスを載せていくだけでいいのです。
AWS Command Line Interface (CLI)というサービスを使えばコマンドでも制御できます。

まず、どのリージョン(Region;地理的に離れた領域)のコンピューティングリソース(Amazonが世界各地に保有しているデータセンター)を使用するかを決めます。

リージョン内には「アベイラビリティゾーン(AZ=Availability Zone)」と呼ばれる複数の独立した場所があります。インスタンス(仮想サーバ)を複数のAZに分散すれば、1 つのインスタンスで障害が発生しても別のAZのインスタンスが要求を処理するように設計できたりします。

続いて、VPC (Virtual Private Cloud)と呼ばれる仮想のネットワークを作り、その中に、サブネット(役割ごとに複数のネットワークに分割した小さなネットワーク)を作ります。各ネットワークにはIPを割り当てます。

サブネットにはパブリックプライベートの違いがあります。

パブリックサブネット…インターネットからのアクセスが許可されている
プライベートサブネット…VPC内の通信のみ許可されている

最後に、各サブネット内にインスタンス(EC2)を立ち上げます。仮想サーバです。

ここでは省略しますが、IAM、ロール、ポリシーなどのセキュリティ設定も必須です。

そのほか必要なネットワーク設定などを追加し、各インスタンスに入ってネットワーク接続テストまで成功すれば、一丁上がりです。

AWSで提供されているサービスの種類は膨大ですが、以下のものが代表的です。

・Amazon Elastic Compute Cloud (EC2):仮想レンタルサーバ
・Amazon Simple Storage Service (S3):オンラインストレージサービス
・AWS Lambda(ラムダ):サーバの管理なく自動的にコードを実行できるサービス
・Amazon Relational Database Service (RDS):データベースサービス
・AWS Command Line Interface (CLI):コマンドラインツール

様々なサービスをどのように組み合わせれば、要件に適ったシステムが実現できるのか、日々進化するサービスの機能を検証しながら、設計・構築していくのが難しくもあり面白いところです。

クラウドのイメージは何となくつきましたでしょうか。

横文字には慣れてきましたでしょうか。

興味を持たれた方は是非シエルプレザンでトゥギャザーしましょう。

クラウド編は一旦ここまでにして、次のメンバーにバトンタッチすることにします。来年もお楽しみに。

良い年末をお過ごしください。

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2018年よりITの仕事を始める。Windows関連の運用と構築を経験する傍らLinuxも勉強中。 中野区在住。好きな動物はカルガモ。 日に浴していたいと願いながらも室内で仕事をしています。 技術情報も載せていけたらと思います。
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